🐾猫との暮らしで気づいた、小さなしあわせ|初心者さんに伝えたい7つのこと

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はじめに|小さなしあわせが積み重なる毎日

猫と暮らすようになると、毎日の何気ない風景が少しずつ変わっていきます。
朝の光の中で背伸びをする猫。
ふと見上げると、じっとこちらを見つめるまん丸の瞳。
帰宅すれば、しっぽを立てて近づいてくる小さな足音…。
特別なことじゃないけれど、そのひとつひとつが、あなたの日常をあたたかく包み込みます。
猫と暮らすことは「しあわせのハードルが下がる」ことかもしれません。
高価なものや豪華な出来事がなくても、そばにいてくれるだけで心が満たされるのです。

猫との暮らしで気づいた、小さなしあわせ7つ

1. 朝が少し好きになる

猫は夜行性ですが、実は「飼い主と一緒に朝を過ごす」のが大好きな子も多いです。
あなたがまだ夢の中にいる頃、そっと布団の上に乗り、肉球でトントンと「起きて」の合図。
眠たいけれど、その小さな体温と柔らかい毛並みを感じる時間は特別です。

のりまき猫の体験談:
今預かっている子は、5時になるとにゃーにゃー鳴き始めます。朝ごはんの催促。
自然と早起きにならざるを得ません(笑)
猫に朝ご飯を用意して、2時間ほどパソコンに向かい仕事をします。そこから自分の朝ごはんの支度や身支度を整えます。私の毎朝のルーティーンです。

2. 小さな音に耳をすませるようになる

家の中に響く、タタタッと軽やかな足音。
爪を研ぐシャッシャッという音。
夜中に聞こえる小さな鈴の音。
そんな何気ない音さえも、猫がいる暮らしでは「しあわせの証」に変わります。
静かな時間に耳を澄ませると、そこに確かに感じる“命のぬくもり”。

のりまき体験談:
夜中にふと目が覚めると、どこからか“ゴロゴロ…”という音。暗い部屋の隅でうちの猫が毛づくろいしてました。その音がなんだか安心感をくれて、またぐっすり眠れるのです。

3. はやく家に帰りたくなる

仕事や学校で疲れて帰ると、玄関に近づく足音に気づいた猫がスタンバイ。
ドアを開けると、しっぽをピンと立てて「おかえり!」と駆け寄る姿に、一日の疲れも吹き飛びます。

のりまき猫体験談:
残業でクタクタになって帰った日、玄関を開けると真っ先に飛んできて、足に頭をスリスリ。たったそれだけで、涙が出そうなくらい救われました。
嫌なことがあった日は、ココロに猫の温もりが染みわたります。

4. 部屋の景色が変わる

お気に入りのソファ、日差しが差し込む窓辺、あなたの膝の上——
猫はどんな場所も「特等席」にしてしまいます。
猫がいるだけで、見慣れた部屋がどこか優しくあたたかい空間に変わり、写真映えも抜群です。

のりまき猫体験談:
預かり猫たちは、写真が大切。かわいい写真を撮ってSNSにUPしています。
たくさんの方が譲渡会に会いに来てくださいますように。

 5. 癒しの“もふもふタイム”がある

毛並みをそっと撫でると、ゴロゴロと喉を鳴らす音が響きます。
この音には、人間の心拍数や血圧を安定させる効果もあるといわれています。
まるで小さなセラピスト。
抱き上げたり、一緒にゴロゴロしたり——心がじんわりと解けていくのを感じます。

のりまき猫体験談:
預かり猫の中には、なかなか心を開いてくれない子もいます。
最初からフレンドリーな子は里親さんも見つかりやすいのですが、怖がりの子はできるだけ家で人馴れしてから里親さんを探します。そんな子が、ゴロゴロ言い始めたときには、もう本当に嬉しくて嬉しくて。
心を開くコツは、毎日「大丈夫だよー」と根気よくなでなでし続けること。撫でられることを気持ちいいと思ってもらえたら、ゴロゴロ言う日も近い!

6. お互いの時間を大切にできる

猫は「一緒にいたい時」と「ひとりになりたい時」がはっきりしています。
最初は少し寂しいかもしれませんが、
やがてその距離感に心地よさを感じるようになります。

のりまき猫体験談:
ツンデレ具合は猫によってさまざま。甘えん坊な子はできるだけお留守番の少ないご家庭、又は2匹でお迎えがいいかもしれません。
一人暮らしの方には、一匹で過ごすのが好きな子と相性がいいかも。
平日は一匹で機嫌よく過ごして、休日はベッタリ甘えて欲しい。そんな都合の良い子はいません(笑)
お互いの相性が大切ですが、猫は人を選べません。人が猫に合わせることも大切です。

7. 「いま」を大切にできるようになる

猫は「今この瞬間」を全力で生きています。
お日さまの光を浴びながらのんびり寝たり、思い切り遊んだり。
そんな姿に、忙しい私たちも「今を大切にしよう」と肩の力を抜けるように。

猫初心者さんのQ&A|よくある不安にお答えします

Q. ひとり暮らしでも猫を飼える?

A. 可能ですが、工夫と覚悟が必要です。
猫は単独行動を好みますが、寂しがり屋の子もいます。
長時間の留守番が続くなら、おもちゃやキャットタワーで退屈しない環境を整えるだけでなく、兄弟猫を2匹迎える選択肢もあります。
ただし、それでも留守番が多すぎる場合は、猫のことをしっかり考えて「いま本当に飼うべきか」決断する勇気も必要です。

Q. 猫って本当に懐いてくれるの?

A. 猫によって性格はさまざま。必ず甘えん坊になるとは限りません。
犬のように毎日べったり甘えてくれる子もいれば、クールでマイペースな子もいます。
大切なのは「自分の期待通りじゃなくても、その子を丸ごと受け入れる覚悟」。
猫のペースに合わせることが、信頼関係を築く第一歩です。

Q. 病気や老後が心配です…

A. 猫の医療費は思いのほかかかることも。備えが大切です。
どんなに健康そうな子でも、突然の病気やケガのリスクは避けられません。
純血種でもミックスでも、病気になるかどうかは予想できません。
定期的な健康診断、ペット保険、そしていざという時のためのお金の備えは必須です。
猫の平均寿命は15年、長生きすれば20年。その長い時間、責任をもって見守る覚悟が必要です。

結び|猫と暮らす未来へ

猫との暮らしは、豪華なイベントがあるわけではありません。
でも、毎日の中に静かに輝く“しあわせの欠片”が散りばめられています。
ひとつひとつの小さなしあわせが積み重なり、やがて「かけがえのない日々」になる——
それが、猫と暮らすということ。
これから猫を迎えようと考えているあなたも、まずはそんな未来を思い描いてみてください。


筆者プロフィール|のりまき猫

猫との暮らし歴20年。現在は保護猫の預かりボランティアとして活動中です。
今までに9匹の保護猫を預かり、新しい里親さんとのご縁を繋げてきました。
自身の経験から、猫を「飼う前」も「飼った後」も知っておくべきリアルな話をお届けしています。

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