🐾あなたにもできること!多様な保護猫ボランティア活動

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こんにちは!9匹の預かりっ子を送り出してきた、ライターの「のりまき猫」です。

前回の記事では、「保護猫」を取り巻く現状や、彼らを支える「保護猫団体」の光と課題についてお話ししました。 記事を読んで、「何かしたいな…」と感じてくださった方もいるかもしれません。

「でも、猫を飼った経験もないし、特別なスキルもないし…」 「仕事や家事で忙しいから、時間はあまり取れないかも…」

そんなふうに思っていませんか? 大丈夫です! 保護猫を助ける活動は、決して特別な人だけのものではありません。
実は、猫と直接触れ合うこと以外にも、たくさんの関わり方があるんです。 今回は、あなたに合った方法がきっと見つかる、多様なボランティア活動についてご紹介します!

あなたの「できる」が猫を救う!ボランティアの種類

保護団体の活動は、様々な役割のボランティアさんたちが、パズルのピースのようにはまることで成り立っています。 ここでは代表的なものをいくつかご紹介しますね。

1. 保護施設でのお世話ボランティア(通称:お掃除戦隊!)

多くの猫たちが共同生活を送る保護施設(シェルター)で、直接お世話をするボランティアです。

  • 主な活動内容
    ただ掃除をするだけではありません。「食欲はあるかな?」「おしっこはちゃんと出てるかな?」など、一匹一匹の体調や心の状態を見極めながら、ケージの掃除、ごはんや水の交換、トイレの清掃などを行います。新しく来た子の受け入れなど、飼育経験が豊富なベテランさんが活躍する場面も多いです。
  • こんな人におすすめ
    家では猫を飼えないけれど、猫と深く関わりたい方にピッタリです。体を動かすのが好きな方にも。
  • 大変なこと、でも…
    猫たちのお世話は365日休みなし。これが一番大変なところです。でも、多くの施設では複数のボランティアがシフトを組んで活動しているので、自身の都合に合わせて、無理のない範囲で関わることが可能です。
  • やりがい
    ピカピカになったお部屋で猫たちが気持ちよさそうに寛ぐ姿は、最高の癒やし。猫たちの健康に直結する、まさに「縁の下の力持ち」です。

2. 預かりボランティア(通称:未来の家族への橋渡し役)

保護された猫を、新しい家族が見つかるまで自宅で一時的に預かるボランティアです。実は、私がメインで活動しているのがこれです!

  • 主な活動内容
    子猫への授乳や、人間を怖がる子の「人馴れ」など、猫の状態に合わせて家庭環境でケアをします。そして、「知らなかった!」と言われることが多いのですが、預かり中のフードや猫砂、そして医療費は、団体の負担となるケースがほとんどなんです。安心して猫のお世話に集中できる仕組みになっているんですよ。
  • こんな人におすすめ
    ペット可の住環境であれば、飼育経験に合わせて担当する猫を決めるので、初めての方でも大丈夫。団体のベテランスタッフがいつでも相談に乗ってくれるので安心です。
  • のりまき猫のリアルな話
    私は預かりボランティアとして、譲渡会にも参加します。そこでは、愛情をたっぷり注いできた我が子の「広報担当」になるんです。「この子はこんな遊びが好きで、こんな時にゴロゴロ鳴くんですよ」と、私だけが知っている魅力を伝えます。 そして、ここも団体によって様々ですが、私の所属団体では、里親希望者さんが現れた際、最終的にその方に託すかどうか、預かりボランティアの意向をとても尊重してくれます。この子の未来の幸せを左右する、本当に責任の重い役割ですが、だからこそ、新しい家族が決まった時の喜びは計り知れません。

3. 譲渡会運営ボランティア(通称:縁結びのキューピッド)

保護猫と新しい家族の「運命の出会いの場」である譲渡会を、裏方として支えるボランティアです。

  • 主な活動内容
    会場設営や受付だけでなく、あなたは猫の魅力を伝える「宣伝マン」です。預かりさん(私のような!)と連携し、「この子は抱っこが大好きですよ」「あの子は少し臆病なので、長い目で見守ってあげてくださいね」など、それぞれの猫の個性を伝えます。また、里親希望の方から家族構成や住環境などを丁寧にヒアリングし、そのご家庭に合った子を提案したり、飼育に関するアドバイスをしたりと、重要な役割を担います。
  • こんな人におすすめ
    人と話すのが好きな方、コミュニケーション能力に自信のある方、土日など週末に活動できる方。
  • やりがい
    「この子にします!」という、魔法のような言葉が生まれた瞬間に立ち会えます。あなたの言葉が、猫と家族の幸せな未来を繋ぐのです。

4. 広報・SNS担当ボランティア(通称:デジタル猫の手)

パソコンやスマートフォンを使って、保護猫の魅力を世界に発信する、在宅でできるボランティアです。

  • 主な活動内容
    保護猫のかわいい写真撮影、性格やストーリーを伝える紹介文の作成、SNS(InstagramやXなど)やブログの更新、譲渡会ポスターのデザインなど。
  • こんな人におすすめ
    文章を書いたり、写真を撮ったりするのが好きな方、デザインが得意な方、自分のペースで在宅で活動したい方。
  • やりがい
    あなたの撮った一枚の写真、あなたの書いた一文が、一匹の猫の運命を変えるかもしれません。実際に「SNSを見てこの子に会いに来ました!」と言われた時の喜びは絶大です。

5. まだまだある!その他のサポート

上記以外にも、猫たちを支える方法はたくさんあります。

  • 搬送ボランティア
    猫を病院や預かり宅、譲渡会場へ安全に送り届ける役割。普通免許があればOK!
  • 事務ボランティア
    寄付金の管理や書類作成など、団体の運営を支える重要な役割。

そして、忘れてはいけない大切なサポートがあります。それは、あなたが今こうしてブログを読み、保護猫のことに関心を寄せてくれること。その温かい気持ちが、私たちボランティアにとって、何よりの心強いエールになるのです。

まとめ

どうでしょう?本当に色々な関わり方があることに驚きませんか? 「ボランティア」と一言で言っても、その形は十人十色。猫に直接触れなくても、あなたの得意なことや、ほんの少しの時間を、猫たちのために使うことができるのです。

すべてを完璧にやる必要はありません。 まずは「これなら私にもできるかも」と思えるものから、一歩踏み出してみませんか?

実は、譲渡会のお手伝いやイベントのチラシ配りなど、1日だけの単発で参加できるボランティアを募集している団体も多いんですよ。お近くの保護団体のホームページやSNSを覗いてみたり、まずはゲストとして譲渡会に遊びに行ってみるのもおすすめです。

次回予告

さて、様々なボランティア活動をご紹介してきましたが、次回はいよいよ最終回。私が一番長く続けている「預かりボランティア」について、さらに深く掘り下げていきたいと思います。

それでは、また次回!


筆者プロフィール|のりまき猫
猫との暮らし歴20年。現在は保護猫の預かりボランティアとして活動中です。
今までに9匹の保護猫を預かり、新しい里親さんとのご縁を繋げてきました。
自身の経験から、猫を「飼う前」も「飼った後」も知っておくべきリアルな話をお届けしています。

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